採行記

2001年

2001年3月25日
 
 今年の三河湾の潮干狩りは貝毒の為、解禁が遅れていましたが、ようやく安全宣言が出て、一安心。でも普通ならちょっと様子を見て、「本当に大丈夫か?」って確かめて行くのでしょうが、「下見だから、毒味だから」とみんなに言いながら、実はそんなことしてたら、「大きいアサリを採られちゃうじゃん。」と、解禁翌日にさっそく出かけました。

 行き先は東幡豆の前島(ウサギ島)です。今年の初掘りでここを選んだ一番の理由は、岩場があるからです。岩場のアサリ採りは、地形が複雑なので面白いいんです。大きな石の周りにはでっかいアサリがウジャウジャ出てくるし、それに美味しいことですね。

 行ってみると、いますね〜。アサリじゃなくて人が。真の潮干狩りファンが、、、いや好きな人達が、、、危険に疎い人が、、、雨の予報にも係わらず、今まで行けなかった憂さを晴らすかの様に目を輝かせた人達が、、、マッキーもその中の一人でしたね。

 ここは港から船で島に渡してもらいます。他の潮干狩り場より船賃が余計にかかりますが、アサリが美味しいので気に入ってます。海の家のようなBBQのできる施設があり、一見団体さんや初心者向けですが、岩場で掘っている人は中級者ですね。さらに上級者は前島より沖にある沖島(猿ヶ島)に行くようです。また沖島は採り放題なので、腕に自信のある方にはお勧めです。

 さて、島に着いてサービスのアサリの味噌汁を頂き、トイレを済ませて、1年ぶりの潮干狩り場へ出陣です。今年は潮干狩りができないと思ってましたので、何あ〜んか感慨深いものが有りましたね。

 まだ解禁2日目とあってほぼバージン掘場?掘るとアサリがいっぱい出てきます。特に動かせないような石の周りには、大きいアサリが列んで出てきます。デカイのが集団でいると、潮干狩りの醍醐味を味わう瞬間ですね。

 水が沸いてくるような所や、上手く表現できませんが、砂や土や泥の具合でアサリがいそうな場所には集団でいますが、いそうでない所にはいないから、採れた所を集中的に掘ります。

 2時間ほど掘って、これ以上掘っても追加料金を払わなければならないし、天気予報どおり雨が降ってきたので引き上げました。まわりの熱心な潮干狩りファンの人達もカゴにいっぱい採って、えびす顔でしたね。

  漁協の市場に行って塩水で丁寧にアサリを洗って、身の入っていないアサリを除き、クーラーボックスに入れて持ち帰り、さっそく夕食に食べましたが、身が大きく育っていて、大変美味しかったです。




2001年4月12日

 今年2度目の潮干狩りに行ってきました。午前中前線の通過で雨が降り、多くの人は敬遠したようです。しかし昼前に雨は上がるという天気予報で、しかも干潮は2時半なので連れと二人で出掛けてみました。場所は毎年マッキーのよく行く西幡豆の鳥羽海岸です。

 雨もすっかり上がった海に昼頃着き、海岸で弁当を食べながら、監視員のおばちゃんと会話していると「今年はここじゃあ大粒のアサリは採れえへん。もっと東の寺部寄りの岩場の方へ行きん。」と教えてくれる。さらに「あんたら腕に自信が有るやろね。」と念を押されたので、見栄で「自信、あるある。」と言ってしまったが、不安が脳裏をかすめた。

 その岩場の方へ車で場所移動。連れと二人で海岸に降りた。見渡すと、こんな日だから地元の人が一人いるだけである。さっそく情報収集のため、近寄って話しかける。昨日も来たが袋いっぱいにならなかったので、「今日は早くから来てリベンジだ。」と言っていた。ムム〜リベンジかあ。益々不安になる。

 まだあまり干ってなかったが、取り敢えず適当な場所を掘ってみる。しかし掘っても掘っても一向にアサリは出てこない。20分程あちこちに大きく場所移動するが、全く無い。まさか潮干狩りでボウズは無いだろう?と思うほど無い。腕の自信はどうなったのか。

 波打ち際でようやくアサリを発見。でも小さい。リリースサイズである。「これじゃあなあ〜」と連れに言いつつ、一応キープする情けなさ、、、

 1時間ほどして、ようやく潮が引いてきた。大きなアサリを求めて岩を動かし、その周りを掘る。中くらいのまあまあサイズがポツポツ採れだしたが、デカイのは採れない。またもや貸し切り状態の海岸を西へ東へ彷徨い、あっち掘ってダメ、こっち掘ってダメ、、、

 これでは渡された袋(4Kgぐらい入る)にいっぱいになりそうもない。そこで連れの所に様子を見に行くと、大きくはないが中くらいのを、たくさん採っている。どうも採れる所は場所は狭いが密集しているようだ。

 そこで作戦変更。こうなってはサイズより量。連れの隣の潮溜まりの場所を手で掻いてみると、いっぱい、ウジャウジャ中小のアサリが出てくる。その中から大きめのアサリを選りわけてキープ。何とか山盛り袋いっぱいは確保できたが、何となく物足りない自信喪失のアサリ掘りになってしまった。

 鳥羽海岸の市場寄りの方では小粒ですが沢山採れるそうです。腕に自信のない人はそちらへ。

遙か向こうで2人掘っているのですが、、、



2001年4月26日
今回は知多半島の先端から船で5分で渡れる日間賀島に行ってきました。日間賀島には何度も来ているのですが、潮干狩りをするのは初めてです。

 ここの潮干狩りは、島で宿泊あるいは食事をしに来た人に掘らせるシステムで、また開催期間が他と比べて短く、月に6日しか採らせません。そこが裏技っぽくてイイですね。

 『森の林の木』のリンク先である、「かちま荘」に食事をお願いして、初心者5名を連れてのアサリ採りです。中には食事が目的で、潮干狩りはオマケのつもりの人もいたようです。勿論マッキーは潮干狩りが第1目的、オマケが「新鮮な海の幸コース」のお食事と言うことで、何ともリッチな潮干狩りになりました。

 片名港から海上タクシーで島に渡り、宿に着いてお茶を啜りながら海を眺めると、穏やかな波と船、篠島、渥美半島、遠くに紀伊半島を見渡せます。が、気になるのは島の海岸。早く潮が引いてこないかなあ。
11時、まだ潮が引いてないのに、海岸の降り口にアサリを掘る島の人達が続々集まって来るのを窓越しに見ると、我々もはやる気持ちを抑えきれなくなり、宿の人に車で海岸まで送ってもらいました。この島のまわりはどこでも採れるようです。

 行った場所はマッキーの大好きな岩場です。先ずは一掻き、二掻き。中サイズのアサリがすぐに採れ、ニンマリ。今回は場所を大きく移動しなくても、まずまずアサリが出てきます。

 しかし、このサイズでは満足出来ないマッキー、人の掘っていない掘りにくい場所を探して、更なるサイズアップを狙い、海辺に近い大きな岩を探して掘ってみました。

 居る居る。でっかいのが3つ4つとかたまって出てきます。思った事に結果が伴うと、うれしい。思った以上だと感激、潮干狩り冥利につきますなあ。宝探しで宝石を見つけたような。

 また、ここの岩場の面白いところは、岩をひっくり返すとナマコや、ニシ、ウニ、ハゼ、ヒトデ、ギンポ、、、色んな海の生物が出てくることです。沖にはワカメもあります。やっぱり掘ってもアサリしか出てこないような潮干狩り場って不自然ですよね。失われた日本の海岸に巡りあった様な気分です。
 

 初心者の連れ達も、大きなアサリにビックリ。ワカメや海草も岩にびっしり付いているので、スッテンコロリンとなるので、足元には要注意ですが、砂地でない場所の潮干狩りに大満足。潮干狩りがオマケのつもりで来た者も食事の事も忘れて夢中で掘っていました。そしてまた、潮干狩りファンが増えたようでした。

 採れ過ぎて切りが無いので2時にやめて、遅い昼ご飯にしました。宿で着替え、さっぱりして何だか海水浴気分。いつもコンビニ弁当のマッキーにとって、舟盛りの刺身に名物のタコ、カニ、シャコに舌鼓を打ち、労働?の後の美味しいビールをウングウング味わいました。

こんなところで掘っていたんですよ。