採行記

2003年

2003年3月2日 幡豆郡一色町 衣崎(松木島)

 梅の花も満開となり日差しも春めいて、気分はアサリモードへ。今年最初の潮干狩りに、矢作古川河口西側にある衣崎潮干狩り場へ行って来ました。ここは初めて行く場所であるが、衣崎漁協のホームページが今年からできたので、少し前から気になっていたし、3月1日から解禁、しかもここは採り放題!というではないか。 『解禁』『採り放題』とくれば、潮干狩りフリークの血が騒ぐ、、、釣り友のK氏と出掛けた。

 9時半に海岸に着く。今日の干潮は12時だ。昨日は雨で、今日は大風。堤防から海の様子を眺めると、まだ潮は引いてないのに、沖ではウエットスーツのようなものを着て、20人くらいの人がもう採っているではないか。『おお、寒そうだ。あれはチョッとな。普通じゃないよな。』と言いながら、長靴を取りだし準備を始めた。口とは裏腹に本能には勝てず、我々もあまり引いていない干潟に出てしまった。

 さっそく近場で少し掘ってみたが、アサリが全然見あたらない。『○○放題』で今までろくな目にあっていない。しかも長靴に穴があいていたので、冷たい海水が浸みてくる。1時間ほど二人であちこち彷徨ったが、アサリが採れない。寒いだけでだんだんミジメになってきた。

 しかし潮が急に引き出して、沖に干潟が出来たので、海水で重くなった足を引きずりながら移動することにした。冷たい。そこの干潟で漁協の鑑札を持ったおばちゃんが健闘しているのを発見。ううん〜格好がやっぱりプロだ。

 その周りで掘る。出るわ、出るわ♪ 長靴の中はグショグショに濡れているので、濡れついでに、水の中で手で掘ってみると、一度に2つ、3つと採れる。やっぱり潮干狩りの字の如く、潮が干らなくてはアサリは採れないのだ。冷たいが、、、、

 ここで順調に数を伸ばし?寒さも冷たさも吹っ飛んだ。『解禁&放題』で久しぶりに良い目に合った。満足。12時の干潮を過ぎて腰も痛くなってきたし、K氏もバケツ山盛り採ったので引き上げる事にした。

 家に帰って久々に味わうアサリの味噌汁はとっても旨かった。これからアサリの身も益々膨らんで、大勢の人が訪れる潮干狩り本番の季節を迎える。三河湾に春が来た。

寒さを堪え、もくもくと掘るK氏
後ろの点も海の中で掘ってる人なんです (^^;

11キロのアサリが採れました。


2003年3月20日 幡豆郡幡豆町 前島(うさぎ島)

 解禁3日目の前島に行って来た。ここは昨年も解禁日に行った場所です。島の東側にある岩場のアサリが特に大きくて美味しいのでマッキーお気に入りの所だ。以前はウサギが飼い放されていてウサギ島と呼ばれていた島である。

 HPでリンクしているスパゲティ屋の名シェフ、モーチャンと同行した。港で島に渡る為に船を待っていたら、続々ジモピーのおばちゃんがプロ集団のような出で立ちで集結してきた。まるで地元の社交場のような雰囲気に浮いてはいけないと感じたモーチャンと私、海女のような格好の貝掘りおばちゃんの会話に加わり、今年のアサリの採れ具合など話を聞きながら船を待った。

 地元の人達は全員沖島(旧猿ヶ島)に掘りに行くようだった。前島で我々二人は船から降り、地元の皆さんと手を振って別れた。「頑張ってよ〜」って言われてしまった。

 島の岩場に向かうと、もう大勢の人が掘っている。「あれ〜最初の船で来たのになぜ?」と思ったら、陸と干潟がつながって、島が陸続きになっていたのだ。歩いて来れたんだ(^^; さっきのおばちゃん達はそれを知っていたのか?

 しかし重い荷物を担いで帰りに歩くのは大変だそうで、まあタクシーのようなもんだよと監視員は言ってくれたが、潮干狩りでタクシーは勿体ないですね。

 大きな石を動かして体育会系のハイレベルな潮干狩りの開始。掘りにくい。逆に掘りにくいから目こぼしや、超デカイアサリがいるのだが。蟹やエビ、小魚、ナマコ、ゴカイ、ヤドカリ、巻き貝、ヒトデなど磯の生物もたくさんいて面白い。

 大きいアサリは解禁日に採られたのか?数は少なかったが蛤のような大アサリもゲット。6キロほど収穫できた。久しぶりに潮干狩りを楽しんだモーチャンもビックリするような大きなアサリを岩の下から掘り出して大喜び。潮干狩りにハマったようだ。スパゲティー屋さんのシェフだけあって、自分で採取したブランドアサリで作るボンゴレを楽しみにしてました。

難民船のような船。
雰囲気は非常に賑やかで明るい。


2003年3月21日 幡豆郡幡豆町 鳥羽海岸

 春分の日のこの朝、昨日前島で採ったアサリを剥き身にして、串アサリを作っていると釣り友のK氏が来た。「一昨日鳥羽海岸に行ったらウジャウジャ大きなアサリがおったよん。ええだらあ。」と目が輝いている。潮干狩りフリークの我々はすぐに話がまとまり「今から*行こまい♪」と言うことになって、さっそく出掛けることにした。「昨日行ったとこじゃん、あんたも好きね。」と彼は言ったが自分だって一昨日行ってるくせに、、、

 昨日の西風は止み、今日はポカポカの潮干狩り日和だ。海岸で監視員のおねえさんに色々と情報を聞く。昨年の鳥羽海岸はイマイチだったが、K氏の話通り『今年は期待十分!』と嬉しい返事が返ってきた。1400円の入場料を払って、アサリを入れる袋と券をもらう。袋には約4Kgのアサリが入る。追加は500円/Kg。

 長靴を履いて沖の中州に向かう途中で試しに掘ってみた。表層はバカ貝が多いが、少し深めに掘るとアサリがウジャウジャ出てくる。選んで大きめをカゴに入れる。チビアサリはいない。Mサイズ以上ばかりだ。採れすぎで面白みには欠けるが、採れなければ、それはそれで文句を言うから、人間は始末が悪い。

 あまり採り過ぎても追加料金がいるので、セーブして大きいアサリを選んで採る。1時間半ほどで楽勝、早上がり。コールドゲームの気分。でも分かっていても、ついつい袋に入る以上のアサリを採ってしまい、2Kgオーバーしてしまった。昨日採ったアサリがまだ家にあるのに(^^ゞ

 帰り道に他の潮干狩り場を見て、ジモピーから情報収集してきたが、どこも大勢の人達が背中を丸めて、春の暖かい日差しの中、楽しそうにガサガサガサガサやっていた。

 今年の鳥羽海岸の潮干狩りは期待できます。特に4月中がオススメですね。


 *「行こまい♪」とは三河方言で「行きましょう」の意味です。みんなも潮干狩りに行こまい。
 ジモピーから情報を得るには語尾にジャン・ダラ・リンを付けてね。


監視員のおねえさんや漁協のオヤジ、
掘りに来た見ず知らずのおばさんと
アサリ話に花が咲く(情報収集戦)。
ここが関所になる。


海岸の東側は黒っぽいアサリが多い。
西側は白っぽい。
どちらも良型。


今年の鳥羽海岸は熱いぜ!


2003年3月23日 幡豆郡幡豆町 鳥羽海岸

 前回(一昨日)のアサリが身がパンパンで大きく、物が良かったので、またあのアサリを採りに行きたくなってしまった。そんなところに、3日前に行ったら、もうすっかり潮干狩りフリークになってしまたモーチャンから「行こまい♪」とメールが来たので、またまたまた行ってしまった。最近4日間で3日も行ってる(^^;  K氏も勿論、現地にいましたよ〜(^^;  みんなすっかり潮干狩り病に罹ってしまったようだ。

 今回も何しろ採ると言うより選ぶという感じ。それも小さいサイズは捨ててLサイズばかりを選んでカゴに入れる。場所が良かったのか?あまりも採れるので、他を試したくなり、大きく場所を波打ち際に移動してみた。ら、ら、ら、な何と!採れない!! バカ貝バカリ。

 しかし、ここでも根よく広く浅く掘るとアサリが時々出てくる。それも嬉しいことに出てくるのは特大アサリ。アサリの密度が低い場所は特に型がいいようだ。ゲート?で渡された袋(4Kg入る)にいっぱい(乗りこぼれはオマケに期待(^^; )になったので、これ以上採ると、もうアサリの顔を見るのも嫌になっちゃいそうで、、、今日も早上がりでした。

 帰りに魚市場を覗いて来たら、同等級のアサリが1000〜2000円/kしていたから、潮干狩りってホント!安いレジャーですよね。

アサリの他に色々な貝も掘れます。
ひらくちゃ(カガミガイ)、うんね(ツメタガイ)、なきい(シオフキガイ)、
バカ(バカガイ、あおやぎ)、ちんめ(サルボウ)、おお(オオノガイ)
と漁協のおばちゃんが「ここらへんの名前で」教えてくれた。



たくさん串アサリも作りました。


2003年4月6日 幡豆郡幡豆町 鳥羽海岸
 
 今回はネット釣り仲間のモーチャン、ドラゴンさん、友人のI家族、ミミの8人で賑やかに行って来た。モーチャンはすっかり『浜?って』、何度もここ来ているので、大きなアサリの出る場所がバッチシ分かっている。みんなのガイド役だ。串アサリ用のアサリの調達が目的。

 ドラゴンさんは今シーズン初めて。家族や近所の期待を一身に背負っての潮干狩りだ。アウトドア大好きのI家族も一年ぶりの潮干狩りだそうで、今回は専門家?にアドバイスを受けられると掘る気満々だ。

 4月に入って最初の日曜日。大勢の人が訪れていた。漁協の人に聞くと2000名とか。団体も入っていた。前日は雨だったので余計人が多い。でも今年の鳥羽海岸は特に当たり年のようで、人が多くてもアサリは十分採れそうだ。

 干潮は2時過ぎなので、11時半頃、海岸に到着。遠くに三河湾に浮かぶ島々や渥美半島を眺め、暫しドラゴンさんが持参した双眼鏡でバードウオッチングをした。お弁当を食べながら潮の引くのを待つが、待ちきれずに膝まで浸かって早々と掘り出す人もいる。

 12時を過ぎると、遠浅の浜が引きだした。我々も支度をして浜に下りる。I家族にレクチャー。と言っても掘り方は、掘れば出てくるからそんなに難しくないが、アサリと他の貝の区別が難しいようで、バカ貝やシオフキとの違いを説明した。

 何でも慣れると簡単に区別はつくが、魚だって、木だって、花だって、見る目が出来るまで難しい。潮がいっぱい引いて、広大な干潟ができるころになると、アサリが分かってきて、みんな絶好調。大きなアサリを選んでカゴに入れる。特に子供は自然の世界で大喜びしていた。

 マッキーはもう何度も来ているので、アサリが出てきても感動は無いが、それでも大きなアサリが出てくると、やっぱり嬉しいし。間違ってバカ貝だったりするとガッカリする。ミミも採り過ぎで、カゴいっぱい採っていたので、再分別でより大きいのを選り分けて持ち帰った。我が家2人で15Kg 当分アサリ三昧になりそうだ。今回は串アサリの他に佃煮も作ってみた。


ps
モーチャンは何と次の日も行ったようだ(^^;
ジモピーのオジサンからアサリだけじゃなく、色んな情報もゲットして来ている。
串アサリを焙って熱燗にヒレ酒の如く入れると美味いとか、、、
この日は大勢の人、人、人。
やっぱり潮干狩りには子供が似合う。


2003年4月17日 幡豆郡幡豆町 鳥羽海岸

 友人4人で旬の三河湾のアサリを掘って来ました。

 12時10分が干潮だったので、10時過ぎに海岸に到着。もうすでに潮が引いていて、大勢の人が掘りはじめていた。平日でも人が多い。3月の休日なみだ。

 もう何度も来ているので、管理ゲートのおねえさんとは顔見知り。「また来たよ〜」と挨拶して、浜に下りた。今年は採れないと文句を言う人が居ないからやりやすそうだ。

 採れる場所はだいたい目星がついているので楽勝だが、大きいアサリは以前と比べ場所によっては、よく掘られている。上手な人が掘った後か?ひょっとして前回自分が掘った同じ場所だったりして(^^ゞ

 まずまずのサイズはたくさんあるので、その中から大きいアサリを選んでカゴに入れる。今回は、リリースレベルを上げ、広範囲に掘って、迷ったら採らない作戦で、大粒アサリだけ採って来ました。勿論今が一番の旬のアサリだから、身が膨らんでとっても美味しかったですよ。


2003年4月20日 幡豆郡幡豆町 鳥羽海岸

 天気予報では一日中雨の予報であったが、午前中の用事を素速く済ませて、急いで鳥羽海岸に向かう。雨の予報で思った通り人出は少ない。空いてて良いし、雲っているので、紫外線も降り注がない。しめしめ、絶好の潮干狩り日和と言えないことはない。

 管理のおばちゃんによると、大雨でも開催日なら1人も掘っている人がいないことはないそうだ。「好きな人は居るもんだねえ。」と人事のように言いながら、浜に下りた。

 12時半頃より掘り始める。勿論、モーチャン、ドラゴンさん、Nちゃん夫婦、みんな居た。GWに入る前にしっかり採っておこうと、いつもより真剣にモクモクと掘る。

 時々バカ貝に潮を吹きかけられる。夏休みのセミ採りを思い出す。沖合の人の掘ってなさそうな場所を選んで掘ると、まだまだデカアサリが出てくる。 調子に乗って掘りすぎて、超過料金をたくさん払うはめに。。。今日のおばちゃんはオマケが厳しかった。

 市場でアサリを洗い終わって帰ろうとすると、雨がザザ降りで降ってきた。『日頃の心掛けが良かったんだなあ、、、』と思った(^^ゞ


2003年4月29日 幡豆郡幡豆町 鳥羽海岸

 今日は11時の干潮だ。潮としてはあまり良くないが、それでもGWなので人出は凄い。モーチャン他と現地で集合。前回、前々回と同じ場所を掘ったので、今回は少し場所を変える。見渡して、何となく人が掘らない場所を掘ってみる。アタリ場所を探し当てると、まだまだ大きいアサリがたくさん出てくる。

 潮干狩りはアサリの心を読み、人の心を読む。これが秘訣だ。むむ〜奥が深い?『場所読み』は鮎釣りで鍛えているから自信があるが、女性の心をもう少し上手に読めたら、もっと上達するかも?潮干狩りは女性が多いしなあ〜

 帰りに地元の魚屋さんで、茹でた青柳(バカ貝)を売っていたので、ついつい買ってしまった。山葵醤油で刺身風にいただきました。バカ旨。

50個くらい入って¥500でした。

2003年5月18日 幡豆郡幡豆町 鳥羽海岸

今回は写真だけです。

気温も上昇してきて、海水浴に限りなく近い気分で人人人人人。
岸よりの混雑しているところは小粒が多いようです。


マッキーが掘った跡。広く浅くです。


 

自作4cmゲージ。アサリを入れる籠にぶら下げてます。これ以下は採らないで袋一杯採るのが目標。

 

こういう手カギが砂地では活躍する。



番外編


帰りに矢作川に寄って、
シジミの試し掘りをしてきました。


小粒なので味噌汁の出汁に良いかも。
また楽しみが1つ増えた(^^;