中に入れる作品に合わせて、 大きさや木の種類を決めるといいのですが、 今回は規格サイズで作ってみました。 写真は『Vカットマット』という市販品のマットです。 写真材料店や額屋さんなどで手に入ります。 これに合わせて額枠の内面の大きさを決めました。 木はナラです。 作品に合わせて 額屋さんでマットを作ってもらうことも出来ます。 また、マットを自作するなら、内側をVカット出来る カッターナイフも売っています。 中に入れるガラスもガラス屋さんで切ってもらえますが 今回は透明アクリル板を自分でカットしました。 他に 留め爪や紐を用意しておきます。 |
フレーム断面の角度が正確に直角になるように カンナ掛けします。 ここが直角でないと 出来上がりに隙間が出来てしまいます。 切って売っている材料は90度でなかったり 反りがあるので最初に基準面だけは まっすぐ、直角、、、が大切。 でも、実際はこれが一番難しい、、、 |
自動カンナで幅、厚みを合わせます。 |
トリマー台、あるいはルーター台で板の加工をします。 裏面内側の落とし溝の深さは ガラス板、マット、作品、クッション、裏板の厚み分です。 深めの方が後からクッションで調整できますね。 額の表内側になるところも 組んでからはトリミング出来ないので、 先に好きな形にトリミングしておきます。 |
外周になるところのトリミングは組んでからの方がいいです。 こういうL型の材料を買ってきて作るという手もありますが、 歪んでいることが多いです。 |
卓上丸ノコ(クロスカットソー)で45度にカットします。 かなり正確に45度の面が得られます。面もきれいです。 但し、切る方向を間違えやすいです。 額作りをやる人は、この失敗を 一度はやりますね。 ノコギリでゴシゴシやる治具や テーブルソーで45度にカットしてもいいです。 でも、長さや角度がピッタシでないと、 だんだん小さな額になってしまいます (^^; |
こんな具合にトリミングとクロスカットが終わりました |
コーナーの接着部の圧締具ですが 色々ありますね。 |
一番気に入っているやり方は 釣りで使い古しの太い糸で、 ぐるぐる巻きにするやりかたです。 角にはガムテープを貼って 糸の食い込みや接着を防ぎます。 横に板を挟んで適当なテンションをかけられます。 釣り糸でなくても幅広の紐でもいいですね。 木工ボンドが固まるまで、 上から板を乗せて重石を置いておきます。 圧は緩めに全体に強く。 理想的にはしっかり圧締した方が良いのでしょうが、 圧を加えすぎて、歪んでもいけません。 隙間をとるか、歪みをとるか? このへんが素人っぽいですね。 |
丸ノコやカッターで角の部分に 溝をつけます。 留めを付けるとアクセントになるので 濃い色の板を挟みます。 |
留めを入れて木工ボンドで固着します。 はみ出した部分はベルトサンダーや アサリの無い鋸で落とします。 外周をトリミングして、研磨後、 オスモカラーを塗りました。 |
裏板を固定する留め爪や紐を付けられるように 金具を付けます。 |
作品を入れて完成です。 これは最もシンプルな形ですが デザイン、色、材質、 テクニック、、、、、 限りなくあるようで奥が深いです。 自分で額を作ってみると 美術館に行っても絵よりも額の方に 目が行ってしまいます。 簡単そうで難しい額作りでした。 |